水道用語収録目録:二次メーター

名古屋水道修理隊

水道用語掲載一覧

二次メーター
二次メーターは、主に建物や施設内で利用される水道メーターの一種であり、建物内の特定の区域や設備ごとに水の利用量を測定するために設置されます。一次メーター(外部メーター)とは異なり、建物内部に設置されているため、建物単位や特定の利用箇所の水利用量を測定・管理するのに役立ちます。
1.主な特徴と機能
a.水利用量の測定
二次メーターは、建物内の特定の区域(アパートの各戸、オフィスフロアなど)や特定の設備(トイレ、キッチン、洗面所など)の水利用量を測定します。
b.料金計算
二次メーターで測定された利用量に基づき、各ユーザーの水道料金が計算され公正な利用料金の請求が可能となります。
c.水資源管理
二次メーターを利用することで、建物内の異なる利用箇所ごとに水の使用状況を把握し節水や効率的な水資源の利用を促進することができます。
d.漏水検知
二次メーターは、突然の利用量の急増を検知することができ漏水の早期発見や対処に役立ちます。
2.利用分野と設置場所
a.マンションやアパート
各戸ごとに水利用量を測定し公正な水道料金の請求に利用されます。
b.オフィスビルや商業施設
フロアごとやテナントごとに水道利用量を測定するため利用量の正確な請求が可能となります。
c.工場や施設
生産ラインや特定の工程ごとに水の利用量を管理するために利用されます。
d.学校や病院
各区域や建物内の特定の利用箇所ごとに水の利用量を計測し効率的な水資源の利用を促進します。

二次メーターの導入により、個々の利用箇所や建物内の特定区域ごとに水の利用量を把握し効率的な水資源管理や公正な料金請求が実現されます。また、節水意識の向上や環境への配慮にも寄与します。

水道配管と二次メーターとの関係
水道配管と二次メーターは、水の供給管理や使用量の計測において密接な関係を持つ二次メーターは集合住宅や商業施設などの複数世帯やテナントが入る建物で個別の水使用量を測定するために設置される。通常、水道配管は一次メーターを通じて建物全体へ給水され、そこから各住戸やテナントに分岐する。二次メーターはこの分岐した配管の途中に設置され各利用者ごとの使用量を正確に把握する役割を果たす。適切な二次メーターの設置には水道配管の内径や圧力損失を考慮する必要がある。内径が小さい場合、水流の速度が上がり摩擦損失が増大するため、正確な計測が難しくなる。一方で内径が大きすぎると水流が弱まりメーターの測定精度に影響を及ぼす可能性がある。特に高層建築では水圧の低下を防ぐため増圧ポンプと組み合わせて適切な配管設計が求められる。さらに二次メーターの維持管理も重要であり定期的な検針や交換が必要となる。配管の材質や老朽化による水漏れも計測誤差を引き起こすため適切な管理が不可欠である。近年では遠隔検針システムが導入され、効率的な水管理が可能になっている。二次メーターと水道配管の適切な組み合わせにより水使用量の公平な負担や節水対策の促進が実現する。