水道用語収録目録:布袋

名古屋水道修理隊

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布袋
「布袋(ぬのぶくろ)」は、日本の水道工事や建築現場で使用される独特の装置であり、水道管の継手やバルブ周りの保護・補強などに用いられる重要なアイテムです。これは、布製の袋状の被覆物で、主にコンクリート製の配管やバルブ、接合部の保護や支持、防水などに使われます。
1.布袋の特徴と機能
a.保護機能
水道管やバルブ、継手などの周囲を保護し物理的なダメージや外部からの影響からこれらを守る役割があります。
b.補強機能
布袋は、水道管の継手やバルブ周りを補強する役割を果たし、これらの部位の強度を向上させます。
c.防水機能
布製の袋状の構造が水や湿気の浸透を防ぐ効果を持ち配管や接合部の防水に貢献します。
d.吸水・吸露機能
布袋は、水を吸収することで柔軟性を持ち継手やバルブ周りの適切なフィット感を提供します。
2.布袋の種類
a.通常布袋
水道管やバルブの継手、接合部を保護・補強する一般的な布袋です。
b.膨張布袋
水を含むことで膨張し、より密着性や補強効果を高める特殊な布袋です。
3.布袋の施工
・布袋は、水道管の継手やバルブ周囲に適切に取り付けられ、固定されることで効果的な機能を発揮します。
・施工時には、正しいサイズの布袋を選定し、適切に取り付けることが重要です。

布袋は、水道設備の保護や補強、防水など多くの面で重要な役割を果たしています。適切な布袋の選定と正しい施工により水道設備の耐久性や安定性が向上し長期的な運用に貢献します。

水道配管工事における布袋の多様性について
水道配管工事において布袋は、多様な用途で使用される重要な資材である。施工現場では、配管や部品を保護するために布袋が利用されることが多い。特に運搬時の衝撃を吸収し傷や汚れを防ぐ役割を果たす。また、作業中の配管の仮固定や、部品の整理にも使用され工事の効率化に貢献する。布袋は給水管の洗浄作業においても活用される。管内の異物を除去する際、水流とともに布袋を通過させることで細かいゴミや錆を効果的に取り除くことが可能となる。特に、既存配管のメンテナンスでは、異物が内部に蓄積しやすいため、定期的な洗浄が求められる。布袋は、作業の安全性を高める用途としても有効である。たとえば、配管接合時に工具の滑り止めとして使用することで作業者の手元の安定性が向上し、事故のリスクを低減できる。また、施工後の養生にも役立ち露出した配管やバルブを一時的に覆うことで外部からの衝撃や異物混入を防ぐことが可能となる。近年では、耐水性や耐油性を備えた特殊素材の布袋も開発され用途の幅がさらに広がっている。地下埋設管の施工や高温環境下での配管工事においても、従来より高い耐久性を持つ布袋を活用できるようになった。水道配管工事では、適切な資材の選定が施工品質を左右するため、布袋の特性を理解し適材適所で使用することが求められる。