水道用語収録目録:架橋ポリ管・カビ臭原因物質・カルキ臭

名古屋水道修理隊

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架橋ポリ管
「架橋ポリ管(かきょうポリかん)」は、日本語で言うと「cross-linked polyethylene pipe」または「PEX管」という意味になります。
架橋ポリ管(PEX管)は、ポリエチレンを基にした熱可塑性樹脂であり、架橋処理を施すことで耐熱性や耐圧性が向上し、配管などの用途に利用されます。架橋ポリ管は、建築物の配管、暖房・冷房システム、飲料水供給など多岐にわたる用途で利用され、その柔軟性や耐久性から広く採用されています。



カビ臭原因物質(2-MIB、ジェオスミン)
2-MIB(2-Methylisoborneol)およびジェオスミン(Geosmin)は、水域や水道で発生する特定のカビ臭の主要な原因物質です。これらは微生物が生成する物質であり、特に淡水や塩水環境でよく見られます。
2-MIB(2-Methylisoborneol)
・2-MIBは、水域や水道で発生するカビ臭の主要な原因物質の一つです。この物質はシアノバクテリアや藻類、バクテリアなどの微生物によって生成されます。
・主に淡水域で発生し、池、湖、河川、貯水池などで見られます。
・2-MIBは地味な土臭い匂いを持ち、濃度が高くなると不快であると感じられることがあります。
ジェオスミン(Geosmin)
・ジェオスミンもまた、カビ臭の主要な原因物質であり、主に微生物(藍藻や藻類など)によって生成されます。
・淡水域や塩水域、土壌、水道などで見られ、土壌中の微生物が水中に放出することがあります。
・ジェオスミンは濃度が高くなると土や土壌のような匂いを放ち、これが不快であると感じられます。

これらの微生物が発生することで、水道水や水域の水がカビ臭くなり、飲料水の風味や品質に影響を与える可能性があります。水処理プラントでは、これらのカビ臭の原因物質を除去するための処理が行われます。一般的な処理方法には、活性炭の使用や酸化処理、適切なフィルタリングなどがあります。



カルキ臭
カルキ臭(カルキしゅう)は、水道水や水域などで時折感じる特有の匂いを指します。この匂いは、水道水中の塩素や塩素系消毒剤によって引き起こされるものが一般的です。主に塩素が含まれる消毒処理を行った水道水によって発生することが多いです。
主な特徴と原因
a.匂いの特徴
カルキ臭は、漂白剤や塩素のようなキリッとした匂いを持ち、時折「プールのような匂い」とも表現されます。
b.塩素消毒の影響
カルキ臭の主な原因は、水道水や水域で行われる塩素消毒の影響です。塩素は細菌やウイルスを殺菌するために利用されますが、これによってカルキ臭が発生する可能性があります。
対策と予防
a.活性炭フィルターの利用
水道水を飲む際には、カルキ臭を除去するために活性炭フィルターを使うことができます。
b.水道水の放置
カルキ臭を感じる場合、水道水を容器に入れて放置することで、塩素が揮発するため、匂いが軽減されることがあります。
c.ろ過装置の使用
家庭用の浄水器やろ過装置を使用することで、カルキ臭やその他の不快な匂いを除去することができます。
d.水道水処理の改善
水道施設側での処理方法の改善や、塩素の使用量を調整することで、カルキ臭の問題を軽減することが可能です。

カルキ臭は、消毒のために必要な塩素消毒剤が原因であるため、水道水の安全性を保つために重要ですが、不快に感じる場合は適切な対策を取ることが重要です。