水道用語収録目録:架橋ポリ管

名古屋水道修理隊

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架橋ポリ管
「架橋ポリ管(かきょうポリかん)」は、日本語で言うと「cross-linked polyethylene pipe」または「PEX管」という意味になります。
架橋ポリ管(PEX管)は、ポリエチレンを基にした熱可塑性樹脂であり、架橋処理を施すことで耐熱性や耐圧性が向上し、配管などの用途に利用されます。架橋ポリ管は、建築物の配管、暖房・冷房システム、飲料水供給など多岐にわたる用途で利用され、その柔軟性や耐久性から広く採用されています。

水道配管における「架橋ポリ管」の影響と安全性
架橋ポリ管は、水道配管において高い耐久性と耐熱性を持つ素材として広く使用されており従来の金属製配管に比べて軽量で施工が容易であることから新築住宅やリフォーム工事などで採用されることが増えており、特に錆びや腐食の影響を受けにくいため長期的な耐用年数を確保しやすい。また、内部が滑らかであるため水の流れがスムーズになり、配管内部でのスケール(カルシウムなどの付着物)が発生しにくいという特性を持つことから水質の維持にも貢献する。柔軟性が高いため地震などの振動に対しても強く接続部がしっかりと固定されていれば地盤の変動による漏水リスクを低減できる一方で架橋ポリ管の安全性については、使用する温度範囲や水圧条件を正しく守ることが重要である。例えば高温のお湯が流れる給湯配管に使用する場合、耐熱性の高いグレードの製品を選定しなければ熱による変形や劣化のリスクが高まり、また水圧に関しても適切な設計を行わなければ接続部の緩みや破損が発生する可能性があるため、施工時にはメーカーが指定する適正な圧力範囲を確認する必要があり、さらに架橋ポリ管は紫外線に弱いため屋外での露出配管には適しておらず直射日光が当たる環境では劣化が早まることから屋外で使用する場合には断熱材や保護カバーを併用することが求めらる。接続には専用の継手が必要であり、正しい施工方法を守らなければ水漏れのリスクが高まるため、施工業者の技術レベルも安全性に大きく関わり、特に配管の曲げ加工や接続部の処理が不適切であった場合には内部で水流の抵抗が増加し、結果として水圧低下や流量不足が生じる可能性があるため適切な配管設計と施工管理が不可欠であり、さらに耐薬品性が高いとはいえ特定の化学物質に長期間さらされることで劣化する可能性もあるため配管に使用する水の成分や周囲環境も考慮する必要があり、特に消毒のために使用される塩素濃度が高すぎる場合にはポリマーの劣化が早まることがある。水道事業者が定める基準に適合した水質で運用することが望ましく適切に管理すれば架橋ポリ管は軽量で施工が容易でありながら耐久性や耐熱性に優れた水道配管材として安全かつ長寿命な配管システムを実現できる素材である。特に近年では環境負荷の低減やリサイクル性の観点からも注目され持続可能な水道インフラの構築に寄与している。